筋トレで増量したいのに食欲がないときはどうする?

筋トレで増量したいのに食欲がないときはどうする?

筋トレで増量したいのに食欲がないときは、1回の食事量を無理に増やさず、少量でエネルギーを補う方法が有効です。食事回数を増やす、飲み物で補う、脂質や炭水化物を少し足すといった工夫を試してください。ただし、食欲不振が続く、体重が減る、体調不良を伴う場合は、筋トレの工夫だけで解決しようとせず医療機関に相談しましょう。

食欲がないときに増量する基本の考え方

増量には、筋トレで消費するエネルギーを上回る量を、継続してとる必要があります。しかし、急に食事量を増やすと胃もたれや吐き気が起きやすいため、まずは現在の食事に少しずつ追加するのが基本です。

目安として、現在の食事に1日250〜500kcal程度を少しずつ加える方法があります。これはあくまで調整の目安で、体重の変化や胃腸の状態に合わせて増減してください。

食欲がないときに実践しやすい5つの方法

1. 1回の量を減らして食事回数を増やす

1日3食で多く食べられない場合は、食事を4〜6回に分けます。1回の量が少なくなるため、満腹感が強くなる前に必要な栄養を補いやすくなります。

  • 朝食と昼食の間に、おにぎりやヨーグルトを食べる
  • 昼食と夕食の間に、バナナやパンを食べる
  • 就寝前に、牛乳やヨーグルトなどをとる

食事時間をあらかじめ決めておくと、「お腹が空いたら食べる」だけに頼らず、摂取量を安定させやすくなります。

2. 飲み物でエネルギーを補う

固形物がつらいときは、牛乳、飲むヨーグルト、豆乳、スムージーなどを利用すると、食事よりも負担を抑えて補給できることがあります。

例えば、牛乳やヨーグルトにバナナ、オートミール、きな粉などを加えると、炭水化物やたんぱく質を一緒にとれます。市販のプロテインを使う場合も、食事の代わりにするのではなく、食事で不足する分を補うものとして考えましょう。

ただし、飲み物を食前に大量に飲むと、食事前に満腹になることがあります。食事量が落ちる場合は、水分を食事中にとりすぎないよう調整してください。

3. 料理に少量の脂質を加える

脂質は少ない量でもエネルギーを補いやすい栄養素です。食事量を大きく増やせない場合は、次のような食品を料理に少量加える方法があります。

  • オリーブオイルやごま油
  • チーズ
  • ナッツやピーナッツバター
  • アボカド
  • 卵

ただし、脂っこい料理で胃もたれや下痢が起きる人には向きません。最初から大量に加えず、小さじ1杯程度など少量から試してください。

4. 食べやすい炭水化物を選ぶ

筋トレを続けながら増量するには、たんぱく質だけでなく、トレーニングのエネルギー源になる炭水化物も必要です。食欲がないときは、次のような比較的食べやすい食品を選べます。

  • おにぎり
  • 食パンやロールパン
  • うどん
  • バナナ
  • 餅
  • シリアル

玄米や野菜など食物繊維の多い食品は健康に役立ちますが、量によっては満腹感が強くなります。増量中にすぐお腹がいっぱいになる場合は、主食の一部を白米やパン、うどんなどに変えると食べる量を調整しやすくなります。

5. トレーニング前後に食べる

食欲が出やすい時間帯があるなら、その時間に合わせて食事を組みます。トレーニング前は、おにぎり、バナナ、パンなどを少量とり、トレーニング後は主食とたんぱく質を含む食事をとると、食事のタイミングを固定しやすくなります。

ただし、運動直前に無理をして食べる必要はありません。胃が重くなる場合は、トレーニングの1〜2時間前までに少量をとるか、終了後の食事で補ってください。

増量中のたんぱく質はどのくらい必要か

筋トレをしながら増量する場合、たんぱく質は体重1kgあたり1日約1.6〜2.2gを目安にする方法があります。体重60kgなら、1日96〜132gが計算上の範囲です。

計算式は「体重(kg)×1.6〜2.2」です。ただし、これは一般的な目安であり、必要量が全員同じとは限りません。肉、魚、卵、乳製品、大豆製品などを毎食に少しずつ分けてとると、1回の食事に集中しにくくなります。

腎臓の病気などで食事指導を受けている人は、自己判断でたんぱく質を増やさず、医師や管理栄養士に確認してください。

食欲がないときの増量メニュー例

以下は特定の商品や実際の摂取量を示すものではなく、食べる量を分散するための組み合わせ例です。

タイミング 組み合わせ例 ねらい
朝食 ご飯、卵、みそ汁、ヨーグルト 主食とたんぱく質を確保する
間食 バナナ、牛乳、ナッツ少量 食事以外で補う
昼食 うどん、鶏肉、卵など 食べやすい主食を選ぶ
トレーニング前 おにぎりやパン 運動前のエネルギーを補う
夕食 ご飯、魚または肉、野菜 主食と主菜をそろえる
就寝前 牛乳やヨーグルト 不足分を少量で補う

胃もたれがある場合は、脂質の多い食品や一度に大量の食物繊維をとるのを避け、消化しやすい食品を少量ずつ試してください。

体重が増えているかを確認する方法

増量できているかは、毎日の体重だけで判断せず、同じ条件で測った数値の1〜2週間の変化で確認します。起床後やトイレ後など、できるだけ同じタイミングで測定してください。

  1. 体重を同じ条件で測る。
  2. 1週間分の数値を記録する。
  3. 週ごとの平均値を比べる。
  4. 体重がほとんど増えず、体調にも問題がなければ、主食や間食を少量追加する。
  5. 胃もたれや下痢がある場合は、量を増やす前に食品や食べる時間を見直す。

体重の増加が急すぎる場合は、筋肉だけでなく体脂肪や体内の水分が増えている可能性もあります。増量では、無理に短期間で体重を増やすより、体調を保ちながら少しずつ調整することが大切です。

筋トレによる食欲不振に注意したいケース

食欲がない原因は、食事量だけでなく、トレーニングのしすぎ、睡眠不足、強いストレス、胃腸の不調などにもあります。運動量に対して食事や休養が足りないと、疲労が抜けにくくなり、食べる気力が落ちることもあります。

次のような場合は、増量方法を変える前に医療機関へ相談してください。

  • 食欲不振が長く続いている
  • 意図せず体重が減っている
  • 吐き気、嘔吐、腹痛、下痢がある
  • 強い疲労感、発熱、めまいなどがある
  • 食べることへの強い不安や恐怖がある
  • トレーニングを休んでも改善しない

症状がある状態で無理に高カロリー食やサプリメントを増やすと、体調を悪化させることがあります。特に急な体重減少や強い症状がある場合は、早めに医療機関で原因を確認してください。

まとめ

筋トレで増量したいのに食欲がないときは、少量の食事を複数回に分け、飲み物や間食で不足分を補うのが基本です。主食、たんぱく質、少量の脂質を組み合わせ、体重の週平均を見ながら少しずつ調整してください。

食欲不振が続く、体重が減る、胃腸症状や強い疲労がある場合は、増量を優先せず、まず原因を医療機関で確認しましょう。